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タバコ始めました。

8月にタバコを始めた。

1日に0本~3本。
家のベランダで、アウトドアの椅子に座ってショートホープに火をつける。

何かをしながらとか、考えながらではなく、タバコを吸うためだけの時間。ひとりの時間。

呼吸と違って吸っていることを意識する。大きく吐き出す煙がいつまでも途切れない。寒いこの季節はどこから凍った息に変わっているのかわからないこともあるけど。
「おいしいな~」と心でつぶやく。

灰皿は半分に切ったジュースの缶。
角ばったアルミの手すりの上に乗っけて、団地の屋根と隣の建物のあいだに広がる星や夜空を眺める。

タバコを消したあともしばらく椅子から動かない。
何かを思っていることもあれば、オリオン座の線を結んだりして。

夏なら妻が付き合ってくれたりする。
ボソボソとおしゃべりして、家の中とは違うつながりを感じたりする。
冬は僕ひとり。
共有しない贅沢な時間だ。

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穴のあいた障子

我が家にある4枚の障子扉。

毎年年末に張り替えるのが僕の仕事。
もともと「やったことのない出来そうな事」に取り組むのが好きなので、この家に引っ越してきてから毎年の恒例作業になっている。
ノリの付け方一つとっても、自分の腕が上がっているのが分かる。
理想とする分量と正確なノリのラインを引けたりすると、小さな自尊心に心が震える。
段取り、手際すべてが去年を上回る出来栄えで4枚の障子を張替え、最後にノミまで取り出して職人気取りで木枠を削って調整しているとき。
手を滑らせて、障子に穴空けちゃった。
なんかもう全部嫌。

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今日の僕は誰だ。

仕事して家に帰ってくると、多くの場合、奥さんが待っていてくれて、子供の声が聞こえて来る。

玄関のドアをあけると、奥のリビングから明かりが漏れ、そこから音を聞きつけた子供が「お帰りー!」と声をかけてくる。
子供と奥さんの気配に向かって僕は「ただいま」と声を返す。
廊下を通ってリビングのドアを開けると、家族は夕飯を食べていたり、宿題をやっていたり、髪を乾かしていたりする。
ちょっと遅いと子供を寝かしつけた奥さんがネットで通販をしていたりする。
そうしてやっと、自分が帰って来たこと、自分が夫で父であることを確認する。

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